-阪神間近代遺産見学会-

暑気払い、極楽浄土、ユニチカ、舟弁慶

ユニチカ記念館暑さ真っ盛りの7月16日(水)午前10時30分、阪神大物駅に集合、尼崎最古のレンガ造建築、ユニチカ記念館の見学をメインに、その周辺にある古寺、古跡を訪ね、暑気払いに一献傾ける、という企画。ユニチカの記念館が、水曜日のみ見学可能となっているので平日開催、とにかく暑かった。そんな状況下で10人の参加があり、地元の野山さんの先導で見学が始まった。

この地域にこれだけの公園があるのかと驚きながら樹々の日陰を縫って移動する事に。又、尼崎が城下町の遺構である事を偲ばせる道や舟が行き交っていたと想われる運河跡が町割りや道路の形態から想像を駆り立てる。

0702最初、訪れた常念寺、浄土真宗本願寺派の寺で、本堂内部は浄土真宗特有の極楽浄土。当初、蝦江(大阪市福島区海老江)に1500年代に建設されていた寺を、大物へ移転しています。移転当初は、大物町3丁目にありましたが、承応年間(1652~54)に罹災し、現在地(大物町1丁目)に移転されたという。

0703ユニチカ記念館、旧尼崎紡績本社事務所として、1900年(明治33年)竣工のレンガ造2階建、延べ面積571.80㎡の建物である。レンガ塀に囲まれた敷地にゆったりと建てられている。イギリス積みの赤煉瓦壁と白い石材とのコントラスト、連続する端正なアーチ窓、煙突の形状・配置のリズム感、外周の煉瓦塀と瓦・控柱のバランス、内部では重厚な階段手摺柱やマントルピースが印象的。室内には、ユニチカ関係の資料をはじめ、昭和天皇行幸の際の玉座など展示されている。建物は「近代化産業遺産」「兵庫県景観形成重要建造物」に指定されている。

0704大物主神社は、義経とその一行が、西国に逃げる途中に滞在したとされており、「義経弁慶隠家跡」の碑がある。能・歌舞伎「船弁慶」ゆかりの神社である。

そのあと、暑気払い、ニューアルカイックで一献傾けたのであった。