ひょうごの近代住宅100選 定期点検活動

兵庫県で選定されている「ひょうごの近代住宅100選」の定期点検活動の報告

近代住宅定期点検活動 平成23年度報告

1、活動概要

本活動は、近代住宅100選に選定された住宅に、定期的に相談員を派遣することにより、住宅の点検と維持保全に関する助言等を行いつつ、県・市等との協働による支援を目的とした、平成22年度から25年度までの5年間の事業スケジュールの2年目の活動である。

近代住宅定期点検活動22年度年報告(PDFファイル)

阪神間近代住宅100選フロー対象建物、活動メンバー、活動経費等はほぼ昨年の活動と同じである。

活動内容は、点検・助言項目は昨年と基本的には変わらないが、点検表(住宅調書)に関しては若干様式を改善した。

また、今年度初回点検に当たる物件に対しては、活動説明資料をポスティングし相談希望のあった物件のみ訪問し点検活動を行った。

2、活動経緯

平成23年度の主な活動経緯は以下である。

平成23年6月 第9回推進チーム会議

  • 今年度最初の推進チーム会議であり、今年度活動予算、点検辞退案件対策、2回目点検等について議論。

平成23年6月 第10回推進チーム会議

  • 定期点検対象物件、ポスティング等について議論。

平成23年7月 今年度第1回全体連絡会議(推進チーム+点検員)

  • 平成23年3月以降の経緯報告、今年度活動、ポスティング、点検員担当配分等について議論

阪神間近代住宅100選チラシ平成23年8月~12月

  • ポスティング、訪問調査

平成23年12月 今年度第2回全体連絡会議

  • 今年度調査実施の中間報告、住宅調書作成方法等について議論

平成24年1月~2月

  • 残りのポスティング、訪問調査

平成24年3月 今年度第3回全体連絡会議)

  • 今年度最終報告検討会、来年度の向けて

3、主な活動詳細

1.点検活動の流れ

平成22年度に初回点検を実施した案件は20件あり、昨年度同様、相談員が所有者等に連絡し、最終的には点検表(住宅調書)を更新した。

平成22年度に初回点検を実施できなかった案件は32件あり、この案件に関しては、できなかった何らかの理由により慎重な対応が求められるため、まず相談員による資料ポスティング、あるいは県景観室による資料郵送を行った

そして、今年度も相談要望がない等の案件に関しては、ポスティング結果報告書のみを、相談要望のあった案件に関しては、点検表(住宅調書)を作成した。

2.ポスティング活動

阪神間近代住宅100選チラシ「ひょうごの近代住宅100選」について、20件については平成22年度までに相談や点検を行ったが、平成23年度は残りのうち27件について、文書ポスティングにより相談要望等の案内を行った。

◇配布資料
◇配布マニュアルの作成
◇報告書式の作成

◇ポスティング状況

  • ポスティング対象件数      28件
  • ポスティングが不要となった件数 3件
  • ポスティングできなかった件数  2件(後日郵送)
  • ポスティング完了        23件
  • 初回点検に結びついた件数    2件

3.点検訪問調査活動

◇住宅調書の一部修正

  • 2回目次以降の点検調査結果の調書作成等について、何回目の調査かがわかるように、住宅調書書式の修正・記入マニュアルの修正を行った。
  • 報告書の体裁としては、その時点の調査相談事項だけでなく、調書として、一式の体裁を整える。

◇2回目点検訪問調査の結果

  • 調査機関 平成23年7月~平成24年1月
  • 調査件数 18件(初回点検4件を含めて22件)

阪神間近代住宅100選◇初回訪問調査活動の結果

  • 集計中

◇活動後の感想等

  • 相談への対応をどうするか。
  • これも大事な業務であるので、一人で悩まずにみんなに相談したらいい。
  • 相談を受ける中での有償と無償の区別が重要。

4、来年度の予定

今年度実施したポスティングにより、新たに2件の点検要望があったことから、来年度もポスティングを行い、制度の周知を図る。

来年度も訪問調査活動(2回目点検、3回目点検)を実施し、所有者との信頼関係を築いていく。

また、相談のフォローアップの方法についても明確な方針を決定していきたい。

以上