北条鉄道は平成27年に播州鉄道の時代から100年を迎える。加西市も地域に根ざした北条鉄道を歴史文化遺産として捉え、観光による地域づくりを目指している。 その一環として、今も昔も変わらずに田園風景と一体化して残る古い木造駅舎三駅を国登録有形文化財へ登録するため、基礎調査を実施している。
法華口駅
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平成24年7月実測調査は終了しました。
現在改修が進められ、平成24年11月にはパン工房と喫茶スペースがオープンします。 |
播磨下里駅
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平成24年8月実測調査は終了しました。 |
長駅
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地区世話人 酒井 吉一
H23年度の丹波地区活動は前年度文化庁助成事業を継続し活動展開をします。また新たな段階での活動展開を広めるため、地域と連携を深めつつHMの活動に信頼度を高めることを目指し、活動を展開しました。
1. 文化庁・平成23年度地域伝統文化総合活性化事業
(22年度より3ヵ年継続事業)
事業名: 竹と生きる城下町篠山
~地域住文化における竹の利活用調査と竹工芸製作の継承~
概要
補助事業の着手 平成23年7月1日 完了 平成24年3月31日
交付を受けた補助金の額 1,635,000円
申請書 竹民具講座チラシ
原材料確保のための竹林整備
篠山重伝建地区内の竹林 平成23年9月~平成24年3月(計6回)
「箕浦の竹」とも呼ばれる篠山特産の良質な雲紋竹の育成に不可欠な日当たりの良い竹林を確保し、地域独自の竹工芸制作を今後も継承するため、荒廃した竹林を整備する。
篠山城跡南堀周辺の竹林を整備しました。自治会事業として動き出しています。
2. 兵庫県近代和風建築物悉皆調査
近代和風建築悉皆調査 概略報告
委託調査員(丹波市:安田哲也、篠山市:酒井吉一、三田市:船木広伸、多可郡:浅原保弘)
調査員毎に複数編成班調査(延べ11名) 成果物は兵庫県教育委員会へ提出した。
・ 丹波市・篠山市(酒井)…複数で調査。一人より複数の目でみること。
篠山市:500件以上報 告済み。それ以外を調査。城下町で洩れているものを含めて今後50~100件リストアップで きるのではないかと思われる。
丹波市:まとまったデータが無い。
・ 多可郡・三田市(浅原・舟木)…多可郡:1町あたり3~4棟ずつ調査。
個人住宅・寺社を除くとほとんどない。移築が多い。三田市:三田本町を中心に調査。
3. 県民局空き家調査・利活用計画受託(丹波市・篠山市各1棟)
平成23年11月~平成24年3月 丹波県民局・空き家活用計画提案(丹波市・篠山市)… H24年度事業実施見込
丹波市(酒井):基本設計段階。所有者の了解を得ており、これから地元からの意見など集約
篠山市(才本):基本設計段階。福住において、神大の学生や・移住者との交流拠点。 所有者と協議中。
4. 有形登録文化財申請準備 継続事業
平成22年度より継続 平成24年5月 文化庁宛実査依頼書提出
篠山市大山 西垣邸
5.篠山重伝建地区関連活動
平成24年度伝建地区内対象物件保存修理 基本設計(複数名)
同上基本調査現場指導 (兵庫県文化財審議委員及び文化庁調査担当官)複数名参加
7月30日(土)の午後、にわかの夕立の中、徒歩・自転車・車というようにバラバラな手段を使って、山本清記念財団会館(旧山本家住宅、昭和12年、国登録文化財)に13名が集まった。まず、記念財団会館の中を自由に見学した。今回の講師でもある山崎さんに、案内していただき、ところどころで解説をお願いした。
特に、鉄筋コンクリート造の蔵の中は、初めての参加者も多く、興味深く見て回った。
次に茶室を見学し、庭を見て回ったが、予定時間は少し過ぎていた。
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山本清記念財団会館を出て、道路を挟んで向え側に建っている浦邸(設計吉阪隆正、昭和31年、国登録文化財、DOCOMOMO Japan 150選に選定)に向った。
こちらでは、稲上さんの案内で、玄関内まで入ることができた。
山本清記念財団会館と浦邸は西宮市の景観形成建築物に指定してもらうべく会員が動いている。
さて、見学を終えた参加者は、山本清記念財団会館に隣接する「夙水苑」に向った。
「夙水苑」は西宮市が経営する施設で、今回、会議室を借りて、会合を開くこととなっている場所である。会議室は15名程度が入れる部屋で、建物自体が新しいので、室内は結構きれい。
早速、今回の講師の山崎さんと稲上さんから講義を伺った。テーマは、「登録文化財の登録申請について」である。今回の資料は90ページ近い分量があった。
まず、山崎さんから、資料に則って説明があり、ついで、稲上さんから浦邸の資料をもとに説明を伺いました。その後、2~3の質問が参加者からあり、山崎さん・稲上さんから応えていただきました。予定時間をオーバーしましたが、内容の濃い見学会と講義を終え、3時40分過ぎに解散となりました。
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(尼崎市立大庄公民館・尼崎市立大庄小学校見学会)
11月12日(土)、今年度第2回の定例会を尼崎市内にある登録文化財の建物とそれに匹敵すると思われる建物の2か所を見学した。
当日は、天候も良く、交通の便が悪いにもかかわらず17名余りのメンバーが参集した。午後1時半の開始時間には、ほぼ全員が、大庄公民館前に集合し、本日の案内人の桃谷さん(尼崎市立文化財収蔵庫 学芸員)の解説を受けながらまず、建物の外周から見て回った。
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この建物は村野藤吾が設計した旧大庄村役場で昭和12年に建てられたものです。特に、村野藤吾が独立後、初めて設計を手掛けた庁舎建築として記念碑的な意義を有する建築物です。
その後、庁舎内に入り、まず屋上に上がり、順次下の階に降りていくこととしました。屋上から見渡す景色も、桃谷さんからの解説で、建築当時の景色との違いが想像され感慨い深いものをメンバーの皆様、感じられたようです。
3階の洋間では歴代の村長の写真もあり、建築物そのもの以外で、歴史を感じるものでした。1時間半近い見学も和気あいあいのなかで終え、次に大庄小学校に向いました。
大庄小学校は昭和8年に北校舎の西半分、昭和10年に東半分を建築し、昭和11年に南校舎を建築する。いずれれも鉄筋コンクリート3階建てです。
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桃谷さんの解説を受けながら2階の講堂部分や3階の一部(2階講堂の真上)を見て廻りましたが、3階部分では桃谷さんすら見たことが無いという新しい発見があり、メンバー全員が驚きと感心の声を挙げていました。それが下記の写真です。
まず、講堂の上の部分に大きな鉄骨構造の屋上補強の梁が入っていたことと、講堂の一部(部屋になっている部分)の天井裏に木造の屋根構造体があり、しかも何故か段がついている(棟部分)ということ。解説案内人の桃谷さんも、見たことないと驚いておられました。
今回のこの小学校の校舎を見て、参加者が「南校舎」はきれいに化粧直しされているがカラーが問題だ。むしろ北校舎の感じがとてもいいというような感想を述べられていたのが注目される。
桃谷さんの話から、この建物は今後も維持管理されていくだろうということでメンバーも一安心(というのも小学校の統廃合は昨今では当たり前になってきているので)。できれば、登録文化財にしたいなあ。
2時間あまりの公民館と小学校の見学も予定通り終了し、参加されたメンバーも満足された様子で、とても素敵な見学会になったと思います。
最後に、案内いただいた桃谷さんにお礼を申し上げ、4時前に解散いたしました。
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平成24年1月22日(日)12:30~14:30 / 場所:がんこ宝塚苑 参加者:6名
・宝塚南口近辺の建物探訪
当日の午前10時30分に阪急宝塚南口駅に集合したのは4名。米谷さんの案内で早速探訪に出かける。最初に、駅前にある宝塚ホテルを見学。現在では新館がメインになっているが、我々が向ったのは旧館(1926年竣工・古塚正治氏設計)の方である。残念ながら内部を見学することは出来なかったので外観のみ見て廻り、4名でいろいろと意見を交わした。
次に向ったのが宝塚カトリック教会。村野藤吾氏設計の建物で1965年に竣工した。
まず建物のデザインが素晴らしく、きれいな曲線を強調した建物である。運よく、内部も見ることができた。おまけに教会の方に詳しい解説までしていただきましたし、資料もいただきました。解説によればこの建物はクジラをイメージし、クジラの体内が教会の内部ということである。解説を聞き、写真を撮り、外周を見て廻り、結局30分以上の時間がかかった。
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次に米谷 さん推薦の「正面のない家」(1961年竣工・西澤文隆氏設計)の外観を見て、更に武庫山の建物を見て、新年会会場の「がんこ宝塚苑」に向かった。
・新年会
12時30分を少し廻ったとこで、「がんこ宝塚苑」に到着した4名と先に来ていた2名を入れて6名での新年会が始まった。参加者数が少なかったので少し寂しい気がしましたが・・。まず、乾杯をし、藤原さんから宝塚雲雀が丘の旧安田邸の活用依頼の件を話され、その後、運ばれてくる食事を口にし、ワイワイ、がやがやと様々な話題に花が咲いた。
食事場所は個室ではなく、他にも数グループが居てましたが、あまり気にならず、時折、前面に広がる庭園を眺めながら食事を楽しんだ。最後に、今年も皆でH2O阪神を盛りたて、がんばろうということで終わった。あっという間の2時間でしたが、参加者全員、満足して会場を後にした。
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日時:平成24年 3月24日(土)
土曜日の昼下がり、雨が時折降るあいにくの天気であったが、阪急宝塚線雲雀丘花屋敷駅前に10名ほどのメンバーが集合、山手のほうに歩いて安田邸に向かう。鬱蒼と生い茂った木立の中、古びた洋館が建っている。
この建物は、大正10(1921)年に建てられたもので、当主の安田辰次郎氏が自ら設計したといわれる。北米の郊外住宅の様式を取り入れたもので、急勾配の屋根や上下窓などに見られる外観は洋風住宅であるが、内部には仏間や和室も配置されている。宝塚市景観形成建築物、ひょうごの近代住宅100選に選定されている。
現在、宝塚市が所有管理しているが、建物の傷みが激しいため、雨漏りの応急処置が行われていた。安田邸の保存活用について、宝塚市は地元のコミニティ団体と定期的に会合を開き、検討を進めているところである。
安田邸を1時間あまり見学したあと、雲雀丘を散策した。この地区には、国登録文化財となっている正司邸や近代住宅100選に選定されている洋館が点在しており、なかなか楽しい、見所の多いところである。小雨がぱらついたりしていたが、坂道を登り下りしているうちに雲の間から青空が見えてきた。
散策を終え、雲雀丘花屋敷駅前に戻り、午後2時半過ぎに、散会した。
今回は、神崎郡神河町の指定文化財になっている春日神社の脇堂屋根改修工事の見学と銀の馬車道交流館および神河町粟賀地区の町並み見学を行った。
この脇堂は、桧皮葺が施されていて、屋根工事業者の代表から説明を受けながら、
弟子たちが流れるような作業を披露してくれた。
単純な作業であるが単純な作業であるが故に作業効率は職人の腕次第で仕上がり具合もごまかしが利かないという難しいものである。
色んな作業ポイントを聞きながら既に葺き終えている部分を見せていただいた。
その後、場所を移動して銀の馬車道交流館へと足を運び、日本発の高速産業用道路
としての歴史や銀にまつわる町並み形成の歴史などを勉強し、古い町並みが残り、
現在、景観形成地区の指定を目指しているのまちなみ散策をした。
この地区も若い後継者が不足しており、徐々に当時の面影を残す建物が
解体されているそうだ。
古くても良い物は、残して活用すれば、地域を活性化出来る筈だ。
少しでも多くの方に保存の重要性を伝えていかなければならないと改めて思った。
投稿:衣川幸文(HM8)
平成24年6月2日にたつの市中央公民館で第10回HM大会が行われた。
(以下PDF参照)
段取りがたいへんでしたが大盛況の中終えることが出来ました。
ご協力ありがとうございました。
投稿:衣川幸文(HM8)