阪神地区ヘリマネ第12期受講者歓迎会開催

4月12日(土)にHM講習会第12期受講者の歓迎会を開催しました。
阪神地区対象者6人の内4名が参加下さり、総勢13名が参加。

JR塚口駅に集合、俵さんの案内で上坂部地区を中心に付近を散策しました。
駅に隣接する森永製菓塚口工場の建物のほとんどは、すでに取り壊され、更地が広がり、跡地の再開発計画が進められている。

上坂部地区には、尼崎市都市美形成建築物に指定されている建物が2件ある。俵さんのはからいにより、廣田栄一邸の庭にいれてもらうことができた。主屋の茅葺き屋根は、現在、その上に銅板が葺かれてますが、明治時代に建てられた建物だそうです。

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そのあと、国指定史跡である近松門左衛門の墓が境内にある廣済寺を訪れ、近松記念館を見学、近松公園から伊佐具神社に立ち寄ったりしながら、歓迎会会場の茅葺き古民家「ひろ田」に向かった。ここは、尼崎市都市美形成建築物に指定されている廣田得治邸を活用した料理屋です。田舎風会席料理を味わいながら歓談、天候にも恵まれ楽しいひと時でした。

 

「西宮まちたび博」&「西宮の指定・登録文化財展」顛末記/藤原義照

「西宮まちたび博」報告

「西宮まちたび博」の解説案内の手伝いをして今年で3回目になる。西宮市観光振興課が観光協会として10月から翌年3月にかけて開催する歴史と文化を訪ねるイベントである。90以上あるプログラムの内次の6プログラムをH2O阪神が担当する事になった。

①夙川のモダニズム建築探訪 夙川カトリック教会と旧山本家住宅を訪ねる(夙川のシンボル的な存在、夙川カトリック教会と当時のゆとりある階層の生活感が随処に感じられる和洋折衷様式の旧山本家住宅を見学するツアー)

夙川教会  山本家住宅

②甲子園リゾートを追う!浜甲子園の歴史を訪ねて(昭和初期、甲子園から浜甲子園一帯が 一大リゾートエリアであった面影を偲び 阪神甲子園駅を出発し、リゾート開発の要となった甲子園球場へ かつてアクセスとして活躍していた路面電車跡を通りながら”海の手”と呼ばれた当時の戸建住宅を見学。動物園や遊園地を備えていた浜甲子園阪神パーク跡(現 甲子園浜自然環境センター辺り)や 鳴尾競馬場跡(武庫川女子大学付属中学校・高等学校内)などを見学するツアー)

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③、④20世紀近代建築の象徴をめぐる 甲子園モダニズム建築探訪(大正時代から昭和にかけて花開いた阪神間モダニズム。その面影を色濃く残す建築物を探訪煉瓦造りのマンボウトンネルを抜け 当時の住宅の様子が伺える松山温山記念会館(旧新田邸)を見学するツアー)

⑤、⑥貸切りバスでめぐる 阪神間モダニズム F.Lライト建築様式の芦屋ヨドコウ迎賓館と武庫川女子大学甲子園会館を訪ねて( 二十世紀最高の建築家の一人と言われる フランク・ロイド・ライトによって設計されたヨドコウ迎賓館(旧山邑邸)は兵庫県芦屋市の緑に囲まれた小高い丘の上に建ち 1974年には国の重要文化財に指定され 1989年からは一般公開されている。この天才ライトの愛弟子に当たる遠藤 新が遺した建築が武庫川女子大学甲子園会館(旧甲子園ホテル)で 阪神間モダニズムが花開いた時代に造られたこれらの建物を見学するツアー)

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まず、希望者を募る事とし 阪神の全員に募集したところ1名の応募があった。ある程度予想していたとはいえ 少し気落ちする。次に打つ手は1本釣りしかない。6プログラムの内3つは経験者がいるので 最低でも3人は確保する必要がある。幸い新規加入者の歓迎会があり その時に11期の2名が承諾してくれた。最後の1人は言い出しっぺが貧乏籤を引く事とする。これで面子は揃った。

誰でも 新しいプログラムを担当する際、不安を抱くと思い、各自資料を持ち寄り意見交換することに、そして後日、実物を下見することで散会する。各担当が日時を決め下見を行い これで準備は一応整った。

ところが、ホテルでランチ付きのプログラムが1件中止となる事態が起きる。関連したとは勘ぐりたくはないが 折りしもホテルの食材メニューの偽装問題が起こった直後であった。一部の番狂わせもあったが 概ね問題無く消化出来たのではないかと思われ担当して頂いた各位に謝意を表したい。

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「西宮の指定・登録文化財展」報告
それは1通のメールからであった。
西宮市教育委員会文化財課から、市内に存在する指定文化財の公開展「西宮の指定・登録文化財-近代の住宅建築-」を企画しているので、H2O阪神に協力してくれないだろうか と言うものである。
一体どのような事業なのか 我々にどんな協力を望んでいるのか、H2O阪神のメンバーから賛同者を募り、8名が集まったところで、まず、企画した西宮市文化財課の当人に会って内容を確認した。各人の担当を決め、何回かの会合を重ね、準備をし、公開に備えたのだった。われわれが関わったのは、次の3項目、

①「西宮の指定・登録文化財-近代の住宅建築-」展は西宮市立郷土資料館で行われた。紹介された建物は、
・旧辰馬喜十郎住宅
・旧山本家住宅
・浦家住宅
・松山大学温山記念会館

で、それらに関連した展示解説と兵庫県ヘリテージマネージャーの概要を説明するギャラリートークが行われた。
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②現地見学会(近代の住宅建築を見に行こう)

昭和初期、甲子園から浜甲子園一帯に一大リゾートエリアが計画され それと並行して住宅建築が行われた。山の手に対抗して”海の手”と呼ばれた当時の戸建住宅を見て歩き、それぞれの住宅の特徴を解説説明した。

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③ワークショップ(親子で文化財の家を作ってみよう)
国登録有形文化財の模型作りであるが、時間に制限があるため1棟のみを作成し、残りは家に持ち帰り完成させて貰う予定で実施した。

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たてものガイド、大活躍!!

阪神地区で催された一般参加の建物見学会、ヘリテージマネージャーは、そのガイド役となって、協力しました。ガイド役をされた方々からのリポートです。

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「西宮まちたび博」ガイド体験記

~「夙川カトリック教会と旧山本家住宅を訪ねる」のガイドをして/稲毛政信~

「西宮まちたび博2013」の96プログラムの一つである「夙川カトリック教会と旧山本家住宅を訪ねる」のガイドを、2013年10月19日(土)に、初めてさせていただきました。

これらのモダニズム建築探訪は、「まちたび博」の中でも人気のプログラムで、30名の参加者は、募集してすぐに一杯になったそうです。当日は、曇り空で、最後の旧山本家住宅見学の途中で雨が降ってきましたが、何とか移動中は大丈夫でした。皆さん熱心に耳を傾けて下さいました。

このガイドの為に、いろいろと調べさせていただきましたが、共に、阪神大震災の激震地に在り、数奇な経歴を持っています。夙川教会

夙川カトリック教会は、昭和7年建設の鉄筋コンクリート造のネオ・ゴシック様式で、築81年になります。阪神大震災では、屋根瓦や壁が剥がれ落ちましたが、倒壊は免れました。

 

建設時の「市街地建築物法」では、関東大震災の翌年1924年(大正13年)に、世界で初めての耐震基準が、木造を除いて制定されていましたが、これにより、倒壊には至らなかったと思われます。

震災後、すぐに応急復旧し、2012年に80周年記念として、柱や妻壁の補強や屋根面にブレースを入れて耐震補強を行い、バリアフリー化も行っています。ステンドグラスも8割は当初のガラスを使い、ほぼ当初の姿を保っています。

 

山本家住宅

旧山本家住宅は、1938年(昭和13年)建設の木造住宅で、築75年になります。阪神大震災では、周辺の古い木造住宅が軒並み倒れる中で、ほぼ無傷で残っています。歴代お住まいの社長さんは、玄関周辺が一部洋風で、メインは多くが和風のこの住宅の間取りが気に入られたのか、まったく間取り変更が有りませんでした。よって昭和初期の、上質な木造住宅がそのまま残っている貴重な住宅です。

建設時の写真が残っており、布基礎も鉄筋を入れ、517㎡もある主屋は、ほぼ4室程度毎に壁で区切り、廊下や縁側で繋がるようになっていて、まるで、長屋的に分節化して、壁を多く入れています。古い木造住宅の大庄屋のように、端から端まで見通せるようには成っていません。

設計は、当時の三越大阪支店住宅建築部の岡田孝男氏で、当時、鉄筋コンクリート造や鉄骨造では耐震基準に成っていましたので、その応用として、木造住宅でも耐震設計したものと思われます。特に、接合金物を使わない古い工法でも、耐震性のある木造住宅を造っており、昭和初期の耐震性ある木造住宅として非常に貴重な住宅です。

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「西宮の指定・登録文化財-近代住宅-」展ガイド体験記

~浜甲子園 現地見学会/野山 恭一~

西宮市立郷土資料館で行われた「西宮の指定・登録文化財-近代住宅-」にあわせて行われた関連行事の見学会の報告です。平成25年11月8日(金曜日)に行われました。

秋晴れの天気。午後2時少し前から参加者たちは、集合場所の濱甲子園バス停近くに三々五々集まってきた。西宮郷土資料館からスタッフ数名とひょうごヘリテージ機構阪神から私と俵さんの2名が本日の案内役です。

午後2時には20名ほどは集まり、早速、最初の見学場所である「濱甲子園倶楽部会館」に向かった。バス停からすぐ近くで、私が、濱甲子園健康住宅群(昭和6年から大林組が建築した木造住宅)の解説を少し行い、阪神甲子園駅・甲子園球場や阪神パークのことに関連付け、阪神浜甲子園線(軌道線)の話もした。この間、近くの建物や風景の写真を撮られる方も結構おられた。

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5分ほど歩いて「濱甲子園倶楽部会館」に到着。まず、会館の世話役の方に少しお話を伺い、それから館内の見学を行った。参加者は1階及び2階を自由に見学され、お互いに写真を撮ったり、お話をされたりと結構楽しんでおられるようだった。

スケジュールの関係上、時間も十分とはいえなかったが、館内を見学後、2班に分かれて、住宅群の見学をする。私の担当は会館から東側で、集合場所のバス停までの間にある住宅群です。

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班は7名ほどで、まず、会館の南東側すぐにある平屋建ての住宅。敷地は80坪ほどあり、建物は平屋建てながら結構意匠的に凝っている。(健康住宅群は総てこの程度の敷地面積になっている)

次いで、更に南東側に行き、1部2階建ての住宅(ここは、会館の館長さんの自宅)で、外観の意匠的な特徴として、船舶を感じさせる丸窓が幾つか並んでいる建物です。参加者の皆さんは、生垣や門扉前から覗いたり、写真を撮られていました。

次いで、少し北に向かって歩き、広い道路を渡り、しばらくして見えてきた住宅に着くが、この住宅は2階建てで、玄関の屋根のそりに特徴がみられる。次いで、東に向かうと平屋建てで、門扉が高く、更に樹木があり、よく見えない状況の住宅がある。なんとなく、昭和のはじめの住宅らしさが窺えた。

次いで南に下がった道路のそば(角地)にある住宅。ここは、結構敷地が大きく、建物も大きい。屋根瓦はS形瓦となっている。最後に、住宅群の入り口近くにある2階建ての住宅。ここは東面にある矢切に特徴がある。

古い写真にみると住宅群の案内所になっていたようです。以上5箇所の住宅を見学し、予定通り午後4時に、西コースの参加者も戻ってきたので、挨拶をかわし、解散となった。

 

明けましておめでとうございます。(神戸地区)

昨年は、神戸地区内でNPOの設立やヘリテージマネージャー大会開催等の出来事があり、その節は大変お世話になりました。
今年も様々な活動を通じて、地域と関わってまいりたいと思います。
どうぞ宜しくお願い申し上げます。

神戸地区世話人 原田 寛司

 

「建物の実測及び見学会」のご報告(ヘリテージ明石より)

 平成25年9月21日(土)午前9時~12時に明石聖マリア・マグダレン教会の実測を、同日午後3時~5時に池内邸の見学会を開催いたしました。

午前9時~12時 明石聖マリア・マグダレン教会の実測

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 明石聖マリア・マグダレン教会につきましては、立派な建物であることを再認識するとともに、より良い管理運営に繋げられることを期待しながら実測させていただきました。

午後3時~5時 池内邸見学会

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 池内邸につきましては、細部まで行き届いた仕様を施されているのを多々目の当たりにし、今後も残していける一助になれれば、と考えさせられました。
 ご協力いただきました皆様、本当にありがとうございました。